2015年10月19日月曜日

【フィールドワーク報告】山形県の歴史・文化探訪

10月10日,11日の2日間山形県へのフィールドワークを実施しました。
実施の報告です。
今回16名の参加でした。

1日目 10日 
米沢駅に集合して、落合先生の迎えを受けマイクロバスで出発。
上杉博物館、上杉神社を見学。
昼食は米沢牛を堪能。
午後は高畠ワイナリーでワインの試飲をし一路山形へ。
山形市教育委員会の斎藤先生のご案内で山形城を見学。
山形城東大手門
 国指定史跡山形城跡「霞城(かじょう)公園」は最上氏3代、特に最上義光(よしあき)の居城として有名ですが川越城にゆかりのある松平大和守家、堀田家、秋元家などが城主であった時代もあり、親近感を覚えました。現在も続いている発掘現場を見学。
 山形県立博物館では、国宝「縄文の女神」を見ることができました。
その後、宿泊地である蔵王温泉ホテル樹林に到着。途中、綺麗な紅葉も。
2日目 11日
 天童市、清池(しょうげ)の石鳥居、原崎の大仏板碑を見学。
原崎の大仏板碑
その後、「めでためでたの若松様よ・・」の若松寺{じゃくしょうじ)へ。結婚することなく若くして亡くなった男または女の婚礼姿(想像画)を奉納した絵馬は悲しい遺族の心情が感じられました。
 昼食は名物「板そばと天ぷら6品」の美味しいそばに舌鼓
 ここで、案内して下さった斎藤先生とお別れ。10日・11日と一泊で夜もお付き合い下さいました。明快で深みのある解説で大変勉強になりました。有難うございました。
 昼食後、慈恩寺を見学。
 寒河江チェリーランドでお土産の買い物をして山形駅へ。

落合先生と奥様にお見送りをいただいてそれぞれ新幹線へ。
落合先生、奥様ありがとうございました。
また、参加した皆様お疲れ様でした。

2015年10月5日月曜日

【例会連絡】11月度月例会

11月度例会のご案内です。

◆日時:11月15日(日)13:00〜15:30
◆場所:名細公民館
◆輪読:「現代語訳吾妻鏡」第7巻、146ページ 
     建暦元年(1211)辛羊 6月小
◆当番:A・B
以上、よろしくお願い致します。

2015年9月19日土曜日

【例会連絡】10月度月例会

10月度例会のご案内です。

◆日時:10月4日(日)13:00〜15:30
◆場所:名細公民館
◆輪読:「現代語訳吾妻鏡」第7巻、129ページ 
     承元四年(1210)庚午 正月大より
◆当番:E・A
以上、よろしくお願い致します。

2015年9月15日火曜日

【山形通信6】2015年9月更新

会員の皆様、こんにちは。
落合先生より山形通信が届きました!
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こんにちは。当地はめっきり涼しくなってきました。

 95日の大澤伸啓先生のご講演如何だったでしょうか(写真1)
写真1)大澤先生講演会の様子
 大変興味深いお話でした。中世の武士も館での日常生活とともに、常にあの世のことまで考え、お寺や浄土庭園を築いていたこと、河越館を考えていくうえでもいろいろと考えさせられるお話だったと思います。
 他地域の様相を知ることで、改めて中世の河越について気づかされることがあると思いますので、今後もこうした講演会を開くことで、見聞を深めていただければと思います。改めまして、大澤先生はじめ、ご来場の方々に御礼申し上げます。
 
 さて、最近、山形の南陽市あたりを廻っていたところ、面白い神社を見つけましたので紹介しましょう。1つめが、南陽市にある熊野大社です(写真2)
写真2)南陽市にある熊野大社
 中世以来多くの武将の信仰を集めたようですが、何と言ってもここの神社で有名なのは、本殿裏にある、三羽の隠し彫りされたウサギのことです。
 三羽見つけた人が次々と大成功を収めたことや、恋や願い事が成就したことから、「願いが叶う」「しあわせになれる」と言い伝えられているそうです。残念ながら私は1羽見つけるのがやっとでした。
 なかなか難しいですよ。是非皆さんも見つけてみてください。


 2つめの神社が、高畠町の「犬の宮」と「猫の宮」です。両社は100mほど離れていますが、まさしく犬と猫を祀る珍しい神社なのです(写真3)
写真3)猫の宮近くの板碑
 特に「猫の宮」についての伝承は、延暦年間(782806)まで遡るとのこと。信心深い夫婦には子どもがいなかったため、猫を可愛がっていたのに病死してしまいました。そこで今度こそ丈夫な猫が授かるようにと祈願したところ、夢に観音菩薩が現れ「猫を授けるから大事に育てなさい」というお告げがあり、翌朝、本当に猫が現れたので、大事に猫を育てていたところ、誤って殺してしまいました。
 実は、その猫は、屋根裏に潜んでいた大蛇から夫婦の家を守っていた、ということを後で知り、夫婦は猫の遺骸を手厚く葬り、お堂を建て供養をしたそうです。後にはネズミを退治する養蚕の神として知られるようになったとか。この話が史実かどうかは確かめる術はありませんが、古くから猫は、経典を食うネズミを退治するため中国大陸からもたらされたという説があり、寺社との縁が深かったことは事実のようです。しかし鎌倉時代の猫は、いたずらものとか、殺生を好むものとして、寺院内で飼ってはならないという史料まで残っています。それが江戸時代後期になりますと、養蚕にネズミは大敵とされ、農民の間で、猫を蚕の神様と崇める信仰が生まれました。
 太田南畝の『一話一言』には、天明・寛政年間(17811801)頃、「出羽秋田に猫の宮」があって、そこには猫の絵を描く坊主がいたという話があります。
 秋田には、該当する「猫の宮」がありませんので、この話の「猫の宮」は高畠の「猫の宮」の可能性が高いのです。ここから恐らく、「猫の宮」は遅くとも18世紀後半に、地域の人たちによる猫への厚い信仰の中から創建されたのかもしれません。

 動物愛護週間(920日~26)が近い、というわけではないですが、今回は動物ネタになってしまいました。それでは、10月のFW、会員の皆様のおいでをお待ちしています。

2015年8月7日金曜日

【例会連絡】9月度月例会

9月度例会のご案内です。
◆日時:9月19日(土)13:00〜15:30
◆場所:名細公民館
◆輪読:「現代語訳吾妻鏡」第7巻 115ページ 十月大 十日

◆当番:D・E
以上、よろしくお願い致します。
※8月9日、内容を修正致しました。

2015年7月14日火曜日

【フィールドワーク情報】山形県の歴史・文化探訪

「河越館の会」会員の皆様

こんにちは。
blog管理人です。

10月10日〜11日実施予定のフィールドワークについてです。

【内容】
◆場所
 ・山形県内(米沢・蔵王・天童など)
  ※米沢博物館、上杉神社、山形城、天童市・若松寺など回る予定です。

◆宿泊先
 ・蔵王温泉 

◆費用
 ・27,000円(ホテル代、現地バス代、昼食代、入館料、その他)
  ※往復の交通費は含まれていません。

参加希望の方は、佐藤さんへ直接ご連絡をお願いします。

2015年7月13日月曜日

【公開講演会】武蔵国における浄土庭園を持つ寺院



公開講座を開催します!

講 師  立正大学非常勤講師 大澤伸啓氏 
日 時  平成27年95() 
午後1時30分~午後4時 (開場は午後1時)
場 所  川越市立博物館
主 催  河越館の会    
問い合わせ先 
河越館の会代表 佐藤正生 電話:049-222-6959
参加方法  
入場は無料です。事前申し込みはありません。先着順
(100名を超えた場合は入場をお断りする場合があります)

【開催の趣旨】
 今回の講演会は、中世武士と寺院について注目してみました。中世の武士は殺生を業とする一方、自己の行動を罪深い行為と自覚し、死後は極楽へと望む武士も多かったようです。河越館の近くにもかつて中世寺院が存在していたようですので、中世の武士は、生前から仏教を信仰するため、館の中に持仏堂を建てたり、館の近くに寺院を建てたりしたようです。
 そこで、本講演会では、栃木県足利市を本拠として、後に室町幕府の将軍ともなる、足利氏の寺院について、長年調査・研究をされてきた、大澤伸啓氏に上記の問題についてお話していただこうと思います。
最近、東国武士の本拠地でも、平等院鳳凰堂に代表される、浄土庭園をもつ寺院が存在していたことがわかってきましたので、足利氏は勿論のこと、武蔵武士の本拠地の場合についても講演していただこうと考えています。
当日は貴重なお話を拝聴できる絶好の機会になるものと思います。最新の研究成果に基づいた興味深いお話になること必定です。ご興味の方は、是非ともご参集ください。