この度、河越館の会主催で体験学習「吾妻鏡を読む」を開催します。
詳細は以下の案内をご覧下さい。
河越館の会は、国指定史跡河越館跡など中世の地域の歴史や文化財に対して関心を高める事を目的に、2010年6月に発足した会です。 毎月一度名細公民館に集まり、中世文献資料(現代語訳:吾妻鏡など)を読みながら、それに関連した歴史ついて学んでいます。 また、外部講師を招いての講演会を開催したり、史跡探訪(平泉、小田原など)を行ったりと幅広く活動しています。
2016年4月30日土曜日
2016年4月14日木曜日
【山形通信7】2016年4月更新
会員の皆様、こんにちは。
落合先生より山形通信が届きました!
ご無沙汰しています。やっと当地は桜満開となりました。
山形大学キャンパスにて
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さて、当地では、只今、最上義光ブームが到来中です。先月、2冊の本が刊行されました。1冊は、伊藤清郎氏の『人物叢書 最上義光』(吉川弘文館)、もう1冊は、松尾剛次氏の『家康に天下を獲らせた男 最上義光』(柏書房)です。それぞれ売れ行き好調のようです。実は、地元の郷土史家による書物や小説ではいくつか義光を扱ったものはありましたが、今まで実証的な歴史研究書が刊行されていなかったのが不思議なくらいです。3月21日には、研究者を中心としたシンポジウムを山形大学で開催したところ、遠くは熊本県の方までお見えになり、一般の聴講者を含めまして140名あまりの方にご参集いただきました。義光あるいは戦国史研究への関心の高さがわかりますね。
ただ、人物から歴史を学ぼうとしている初学者にとっては、興味を持つ人物の動きを知り、その人物の考えに共鳴したり、思いを寄せたりすることで、ますます歴史が身近に感じられることでしょうが、歴史学者にとって、人物史は結構大変なものです。なぜなら対象とする人物の実像に迫るには、多くの伝承や後世の解釈・思い込みを排除して、古文書など一次史料の読解に基づいて叙述することを心がけ、あくまでも客観的に、様々な角度からアプローチしてゆかねばならないからです。その結果、ともすると、賛否分かれる評価を下すことになりかねません。まさに最上義光がそうで、こちらでは最上義光『公』と呼んで顕彰される方がおられるようですし、郷土の英雄として美化する風潮が見受けられます。
それでは川越ではどうでしょうか。河越氏も重頼『公』、あるいは京姫伝説を信じて疑わない方がおられますよね。こうした伝説もなぜ、いつからそうした伝説が生まれたのか、そんな点を探るうえでは無視できないことかもしれません。歴史離れが言われる昨今、あくまでも史実を追究する学者と、伝説をそれはそれとして受け入れ、愛好される方々との格差を埋める、今後こうした作業がむしろ学者には必要なのかもしれません、と、ちょっと自戒しております。
そうそう、肝心なことを忘れておりました。『現代語訳吾妻鏡 別巻 鎌倉時代を探る』(吉川弘文館)も刊行されました。私も駄文を書きましたので、お暇折りにでも書店や図書館で手に取ってくださいませ。
失礼しました。それではまた。
以下はblog管理人からの情報です。
本のHPはこちら⇒http://www.yoshikawa-k.co.jp/news/n546.html
2016年4月11日月曜日
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